サイケ研究室「マイセリウム」とは

日本でもサイケデリックス治療(幻覚剤)は受けられる?

日本国内においては、シロシビンおよびそれを含むキノコは「麻薬及び向精神薬取締法」に基づき 規制薬物(麻薬)に指定されており、所持・使用・譲渡・栽培などが厳しく禁止されています。

本サイトは、サイケデリックや精神活性物質に関する最新の研究、国際的な医療動向、歴史的背景などの情報を、 教育・啓発・学術的な目的で提供しており、日本国内での使用や違法行為を推奨・助長する意図は一切ありません。

また、本サイトの内容は医療的助言を目的としたものではありません。ご自身の健康に関する判断は、 必ず医療専門家にご相談ください。

精神医療の最前線と“こころの再起動”


はじめに

海外で注目されているサイケデリックス治療。
「でも、日本ではまだ無理なんじゃないの?」と思われがちですが、実は少しずつ、研究や臨床試験、クリニックでの合法的な使用が進み始めています。

この記事では、日本国内での最新動向をわかりやすくまとめました。


慶應義塾大学:アジア初の本格的な臨床試験が進行中

現在、アジアにおける21世紀初の臨床試験として、治療抵抗性うつ病に対するシロシビン療法の研究が慶應義塾大学で進められています。

  • 主導しているのは、精神科医・内田裕 教授

  • 治験では、安全で構造化された環境の中でシロシビンを投与

  • 一部の参加者に抑うつ症状の有意な軽減が見られたと報告されています

さらに、2025年5月8日には、慶應大学と大塚製薬が正式に提携し、「安心して受けられるサイケデリック治療の環境作り」を進めていることも大きなニュースとなりました。

▶ 詳しくはこちら:
https://psychedelicalpha.com/news/psychedelics-in-japan-dr-hiroyuki-uchida-on-studies-stigma-and-the-road-ahead#:~:text=in%20Japan.%C2%A0%E2%88%8E-,Japanese%20Version,-%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%B1%95%E9%96%8B


名城大学:「幻覚を伴わない」サイケデリック創薬の研究拠点

2025年4月、名城大学は「サイケデリック薬物療法による革新的うつ病治療研究センター」を設立。

研究の柱は、

  • 幻覚を引き起こさず、それでいて抗うつ効果が期待できる薬の開発

  • シロシビンの活性代謝物であるシロシンをマウスに投与した実験で抗うつ様作用が確認されました

さらに、

  • 京都大学、筑波大学などと連携し

  • ドラッグデリバリーシステムの最適化も進行中です

▶ 詳しくはこちら:
https://sangaku.meijo-u.ac.jp/pickup/pickup-22970/?utm_source=chatgpt.com
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-22K06872/?utm_source=chatgpt.com


ケタミン:すでに合法的に使用されているクリニックも

ケタミン(解離性麻酔薬)は、うつ病治療においてすでに一部のクリニックで合法的に使用されています

  • 1回の点滴投与で即効性の抗うつ効果

  • 自殺念慮の低下も報告されており

  • うつ病だけでなく、PTSD・不安障害・強迫性障害(OCD)など幅広く効果が期待されています

▶ 国内での導入クリニック(例):


まとめ:日本のサイケデリック医療は「始まっている」

項目 現状
慶應大学 アジア初の臨床試験。企業とも連携
名城大学 幻覚なしの新薬開発。マウス実験で効果確認
一部クリニック ケタミン治療がすでに合法・実施中

うちなる声:体験者として、研究が進むことへの希望

わたし自身、サイケデリックスのセレモニーで“精神の浄化”を体験し、
それによって深い癒し・許し・再生が起こったことがあります。

あの体験が、科学的にも裏付けられ、
そして安全に、必要としている人のもとに届く未来が近づいてきていることを、
とても嬉しく思います。

きっと、これは“幻覚剤”ではなく“意識の薬”なんだと感じています。
心が壊れかけた人にとって、
「もう一度、人生に希望を持てる」そんな力が、サイケデリックスにはあります。

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