日本国内においては、シロシビンおよびそれを含むキノコは「麻薬及び向精神薬取締法」に基づき 規制薬物(麻薬)に指定されており、所持・使用・譲渡・栽培などが厳しく禁止されています。
本サイトは、サイケデリックや精神活性物質に関する最新の研究、国際的な医療動向、歴史的背景などの情報を、 教育・啓発・学術的な目的で提供しており、日本国内での使用や違法行為を推奨・助長する意図は一切ありません。
また、本サイトの内容は医療的助言を目的としたものではありません。ご自身の健康に関する判断は、 必ず医療専門家にご相談ください。
〜世界は今どう動いている?〜
幻覚剤って、どこで合法なの?
「サイケデリックス(幻覚剤)」と聞くと、
日本ではいまだに「ドラッグ=違法で危険なもの」というイメージが強いかもしれません。
でも、世界に目を向けてみると、
サイケデリックスを医療や精神的な癒しの手段として認める動きが広がりつつあります。
この記事では、
現在、幻覚剤が合法または非犯罪化されている国や都市を、わかりやすく紹介します。
サイケデリックスは「合法」「非犯罪化」「容認」に分かれる
まず、「合法」といっても国によって定義はさまざま。
✅ 主な3つのパターン:
分類 | 説明 | 例 |
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合法(legal) | 完全に法律で認められており、使用・所持・販売が許可されている | ジャマイカ、オランダ(トリュフ)など |
非犯罪化(decriminalized) | 違法ではあるが、少量の所持や使用は処罰の対象にならない | アメリカの一部都市、ポルトガル |
文化・宗教的に容認(tolerated) | 伝統的・宗教的な使用が暗黙のうちに許されている | ブラジル、ペルー、メキシコなど |
🌍 世界の合法・非犯罪化エリアまとめ(2025年時点)
🇺🇸 アメリカ(州・都市単位)
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オレゴン州(全州レベルで合法化)
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2020年にシロシビンを治療目的で合法化
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2023年からトレーニングを受けたファシリテーターのもとで使用可
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コロラド州
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2022年、サイケデリックスの使用を非犯罪化
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今後、医療利用プログラムが整備される予定
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カリフォルニア州オークランド、サンフランシスコ
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一部植物性サイケデリックス(マジックマッシュルーム、アヤワスカなど)の使用を非犯罪化
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🇨🇦 カナダ
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末期患者へのシロシビン使用が許可
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精神疾患治療における臨床利用が拡大中
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一部のセラピストは政府許可のもとシロシビンを扱っている
🇳🇱 オランダ
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マジック“トリュフ”が合法
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シロシビンを含むが「キノコ」ではないため規制対象外
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アムステルダムではリトリートも盛ん
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🇯🇲 ジャマイカ
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マジックマッシュルーム完全合法
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シロシビン系リトリートが自由に開催されている
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精神療法・ヒーリング目的の利用も進む
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🇧🇷 ブラジル/🇵🇪 ペルー/🇲🇽 メキシコ
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アヤワスカ(DMTを含む)の宗教儀式での使用が合法
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伝統宗教やシャーマニズムの文脈で保護されている
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ツーリズムも盛んだが、慎重に選ぶ必要あり
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🇵🇹 ポルトガル
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2001年からすべての薬物を非犯罪化
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サイケデリックスも含め、所持・使用は「治療の対象」とみなされる
🚫 日本ではどうなの?
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LSD、シロシビン、DMT、MDMAなど、ほぼすべての幻覚剤が違法
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医療利用や研究もほぼ禁止(非常に限られた許可のみ)
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所持・使用しただけで重い刑罰を受ける可能性があるので、渡航中の使用も注意!
🌱 まとめ:世界は“癒し”のための合法化に向かっている
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アメリカやカナダ、オランダ、ジャマイカを中心に、
医療・精神療法としての幻覚剤の利用が進んでいる -
文化・宗教的に大切にされてきた植物たちが、
現代の「心のケア」のツールとして再評価されている -
日本はまだ遅れているけれど、「知ること」からすべてが始まる
🧘♀️ わたしの内なる声
西洋医学、東洋医学、ヒーリングなど――
世の中には、本当にたくさんの治療法があります。
いろいろ試してみても、
なかなか病気がよくならない…という声を聞くことも少なくありません。
日本ではまだ“未知のもの”として捉えられているサイケデリックスですが、
地球の裏側では合法的に、安全に使える国もあり、
実際に治療や癒しの手段として役立っているケースも多くあるようです。
一般的な治療法と同じように、
サイケデリックスという選択肢も世の中に広がっていけば、
もっとたくさんの人が救われるんじゃないか…。
そんな想いから、この記事を書きました。